世界の多くのトップ企業がEnOceanアライアンスに関心を持たれることは、エネルギーハーベスティング無線通信技術が ビルオートメーション、スマートホームシステム、及び家電製品の分野で世界的に重要になっていることを示しています。
現在EnOceanアライアンスは37カ国に存在し、1250個以上の製品やソリューションに電池レス、ワイヤレス、メンテナンスフリーのエネルギーハーべスティング技術が取り入れられています。また、現在までに世界中の25万棟以上の建物にエネルギーハーベスティング無線通信技術を組み入んだ製品やソリューションが設置・導入されています。
「グローバル企業である株式会社LIXILをEnOceanアライアンスに迎えることができて光栄に思っております。居住空間で数多くのデバイスを無線でつなぐことを電池で実現するには限界があります。このような現状がエネルギーハーベスティング無線センサ技術の利用を促進します。世界各国の人々はエネルギー自律システムの無線技術の優位性に気付き、その重要性を今まで以上に認識しています。」とEnOceanアライアンス会長Graham Martinがアライアンスの成長について話し、次のように言及しています。
「新メンバーの加入によってアライアンスのエコシステムの技術革新が更に進むことを期待しています。その結果、新しい電池不要のアプリケーションが開発され、日常生活の様々な課題を解決できるようになります。」
2014年に国際的な活動の拡大
エネルギーハーベスティング無線ソリューションへの世界的な関心の高まりを受け、EnOceanアライアンスでは2014年にヨーロッパ、北米、アジアでの国際的な活動を今まで以上に拡大して行きます。世界各国で行われる主要な展示会やセミナーへの参加のほか、電設事業者、システムインテグレータやビルや建物への企画・設計・施工から保守・運用・維持管理を行う企業向けのトレーニングや展示会を企画しています。同時に相互運用性を向上させる新たな認証プログラムも立ち上げる予定です。アライアンスメンバーの新製品を紹介する機会を増やしたり、いろいろな企業・団体とのパートナーシップの構築、技術ノウハウの提供、共同でのマーケティング活動を行う等活動を拡大して行きます。
電池及び配線不要のシステムの採用により、インテリジェントな制御システムをメンテナンスフリーでかつより柔軟性に富んだシステムに変貌できるようになります。
EnOcean のエネルギーハーベスティング無線通信センサ技術がこれらの技術の基礎になっており、運動エネルギーや圧力、照明光、温度差等による環境発電によって、センサのデータを取得、通信出来る様なります。また、無線通信のデータの受信によりヒータのバルブ開閉動作等が出来る様になります。
EnOceanの技術は国際標準規格ISO/IEC 14543-3-10として制定され、既に数十万棟のビル等に導入設置されています。EnOceanアライアンスはEnOceanの技術に基づく製品の開発やソリューション拡販を行う企業及び団体で構成されています。