Bosch社、Ionbondに『Preferred Supplier Status』を授与

自動車エンジン部品の有名メーカーRobert Bosch社は、自動車コーティングサービスの安定供給を称えて、Ionbondに『Preferred Supplier Status』賞を授与することに決定しました。ボッシュ社の購買部門副社長であるティルマン・レールボルン氏は「当社自体のパフォーマンスにとって、いくつかのプロセスは戦略的に重要でした」と語り、「部品のコーティングはそれらのプロセスの１つです。『Preferred Supplier Status』は当社のエンジンソリューションに大きな価値をもたらしてくれる一部の企業にのみ授与されるものであり、Ionbondはこの受賞に間違いなく値します」と付け加えました。

IonbondとBosch社は自動車業界で長年のパートナーです。CO2 排出量に関してますます厳しくなる欧州規制と燃料/石油価格の上昇により、自動車メーカーとサプライヤーは、排出量と燃料消費量を低減する上で持続可能な解決策を模索し続けています。例えばダイヤモンドライクカーボン (DLC) コーティングなど、Ionbondが供給する減摩コーティングは自動車エンジン内部の摩擦と摩耗を低減し、この目標に多大な貢献を果たしています。

Ionbondは、コモンレールインジェクションシステムの高圧燃料ポンプ内部の摩擦や摩耗を低減するために、過去7年間にわたってBosch社のためにプランジャーやポリゴンローラーなどのコーティングを行っています。支持層を有する固有のDLCコーティングによって、燃料消費量とCO2排出量を最低でも0.5～1パーセント低減することが可能です。レールボルン氏によれば、Bosch社とIonbondは研究開発分野でも協力を図っています。「私たちは両社とも強力な研究開発部門を有していますが、最良の共同エンジニアリングを実現するために、Ionbondが機能性コーティング分野で広範なノウハウを教示してくれることを高く評価しています」。Ionbond グループの自動車部門マネージャーであるアンドレ・ヒーケは「当社はBosch社との提携がきわめて解決志向的であることを高く評価しており、品質改善を常に模索しています。だからこそ、この提携が両社の能力を最大限に引き出しているのです」と付け加えました。

Ionbondの最高技術責任者ヘリット=ヤン・ファン・デア・コルクは、「当社の利点はグローバルな海外展開です」と続けます。「自動車産業に携わる当社の顧客のために、私たちは再現可能なコーティングをあらゆる大陸にお届けしています。このことはアジア、ヨーロッパ、あるいはアメリカであっても変わりません。そして、もちろん品質も自動車産業のTS16949規格に従って一定かつ測定可能である必要があります」。この規格によれば、コーティングの均一性、納品の信頼性、そしてきわめて低い不合格水準に関する多くの規定に適合していなければなりません。適合性の定量値により、コーティングが施された全材料の100パーセントを検査し、目録に載せる必要があります。ファン・デア・コルクは「重要な課題ですが、当社の業務規模のおかげで、私たちは厳格な規格に適合するために特定の手続きを自動化することができます。当社はこの分野での私たちの尽力が認められ、Bosch社から表彰されたことを非常に誇りに感じています」と述べています。