また、「イペリア 7 VR-T DX ProMRI」は、従来のICDとは異なるユニークな特長を有しております。従来のICDでは、発生した頻脈性不整脈が、治療対象である心室性の不整脈か、あるいは治療対象ではない心房性(上室性)の不整脈であるかを識別するために、右心房と右心室それぞれに留置されたリード線から情報を収集します(疾患によっては心房の情報を収集する必要性が低い場合もあり、その際には心室リードのみが留置されます)。しかし、「イペリア 7 VR-T DX ProMRI」は、心房センシング電極が心室リードを一体化した専用リードを使用することで、心房と心室の情報を同時に収集することが可能である世界で唯一*4 の画期的なICDシステムです。リード1本のICDシステム(シングルチャンバ)は、心房と心室にそれぞれリードを2本植え込むシステム(デュアルチャンバ)と比較し、様々な合併症発生率が有意に低いという報告もあります*5。患者様のICD適応疾患にはよるものの、「イペリア 7 VR-T DX ProMRI」のシステムは、リード1本でリード2本のシステムと同等の性能を期待でき、また合併症のリスクを低減する意味では、従来のICDシステムと比較して有用であるといえます。
「イペリア 7 VR-T DX ProMRI」は、10年以上費やした技術改良に基づく、正確で信頼性の高い心房センシングテクノロジーを搭載しております。この技術に不整脈の早期発見に貢献する遠隔モニタリングシステム(BIOTRONIK Home Monitoring®)を統合し、さらに高解像度3.0TのMRI検査に対応することを実現したこのデバイスシステムは、患者様に高度な医療を、そして医師に優れた治療の選択肢を提供することができます。」と、バイオトロニックのバイスプレジデント ウルフ ランケは述べています。
バイオトロニックジャパン株式会社について
バイオトロニックジャパン株式会社は、ドイツ・BIOTRONIK社の心疾患治療技術をいち早く日本に導入するため、2003年10月に日本ビオトロニック株式会社として設立された日本法人です。2005年9月にバイオトロニックジャパン株式会社と改名しました。ドイツ企業特有の技術力と製品開発力、医師、コメディカルおよび患者さんのニーズを素早く反映するスピードを活かし、今後も日本における先端技術のイノベーションを目指して活動しています。
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www.biotronik.com
http://www.biotronik.jp
References:
*1 BIOTRONIK調べ
*2 日本不整脈デバイス工業会調べ(2014年6月)
*3 矢野経済研究所「2014年 機能別ME機器市場の中期予測とメーカーシェア」
*4 2015年3月現在
*5 Dewland et al. JACC Vol.58,No.10, 2011:1007-13 Dual Chamber Implantable Cardioverter-Defibrillator Selection is Associated With Increased Complication Rates and mortality Among patients Enrolled in the NCDR Implantable Cardioverter-Defibrillator Registry